Chikaのはてなダイアリー~はてブロ編~

かつてはてなダイアリーに存在した「Chika&左慈のオタク・ザ・ワールド 」がはてなブログに移行!でも中味も中の人も変わりません。

もう一回花いろ

花咲くいろは HOME SWEET HOMEを再視聴しにシネマサンシャインへ。
今回の課題は「どこで過去の話と気づいたか」「なぜそれまで気づかなかったか」
を探るべく、その点を注視しようと思って見ていました。


「どこで気づいたか」
id:Chika:20130504でも言いましたが、「ママも〜」というセリフでした。
「なぜ気づかなかったか」
過去であるというヒントがあまり見当たらなかった、というのが正解でしょう。
同じ季節に、同じ場所で、同じ風景(田舎だから開発されない)であり、
のと鉄道や金沢?にも詳しくないので繁華街の違いもよくわからない。
ぼんぼり祭りのポスターもほぼ同じ。
本放送を見ていない私は
松前皐月の過去の姿」も「喜翠荘の従業員」も知らないので、
その経験から「過去である」とわかることはできない。
唯一のヒントポイントは
「女将さん(四十万スイ)と電六さんの髪」
しかしこの部分はあまり重要でないため気にしていなかった。
さらに、過去へのカットのつなぎ方は
[過去]タイトル[現在]セリフだけ先に入る[過去]カット[現在]
だった。
セリフだけ先に入るカットは過去に話が飛ぶときにも使われるが、
一方その頃、という場合でも使えるので過去に飛んだという認識が
なされなかった。
そのため、そこまで気づかなかったのだろうと推測される。


ここから考えるに、この経験は「トップダウン」が「ボトムアップ」に影響したことを如実に表したものだろう。
松前皐月の過去の姿」を知っていた場合、「登場人物」の変化から「時間」の
変化も読み取ることができて、表象の更新がスムーズであった。
しかし、それを知らなかった場合、「登場人物」の変化だけを読み取って
表象の更新を行った結果、時間軸が異なる話を1つの時間軸にまとめてしまい、
ちょっとした混乱が起きたのだろうと考えられる。


個人的には研究の幅が広がったよい映画でした。